Translator's Diary

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カテゴリ:日記( 72 )

2009年春 東海岸へ Vol.2

3日目はマチネで「Wicked」を鑑賞。
人気のショーのため、Mezzanine席しか取れず2階席から舞台を見下ろす。

笑いあり、涙ありの2人の少女の友情物語。
私の好みとは若干異なるが、楽曲が素晴らしい。

客席には地元の中学生、高校生と思しき若者が多かった。
子供の頃からこんなにクオリティの高い舞台を体験できるなんて
なんて羨ましいんだろう…

自分が子供の頃にこんな舞台を観ていたら
ミュージカル製作への道を辿っていたに違いないと思わずにいられない。


「For Good」メイキング↓




そして4日目は、映画「リトルダンサー」をミュージカル化した「Billy Elliot」。
今年のTony賞最有力候補との呼び声高い人気作品だ。





私が見たのは黒髪のDavid Alvarez君。手足が長く素晴らしい才能の持ち主だった。
この作品はセリフの多い作品だが、アクセントがきつくて第一幕はほとんどついていけず、
第二幕になってやっと慣れてきたと思ったころにはダンスがメインになっていた。

隣にいた白人のおじいちゃんは第一幕の間ほとんど寝ていたし、私も何度も眠気に襲われた。
David君はきっと有名なバレエダンサーになるだろうから、
彼の才能を早いうちに見られただけで良しとしようと思う。

ビリー役は「マラソンを走りながらハムレットを演じるようなもの」と
言われているだけあって、難易度の高さは半端なかった。


最後に見たのは2008年にTony賞Best Musical受賞作「In the Heights」。
BrooklynのWashington Heightsを舞台にした「Rent」のラテン版的な作品。
ラテン音楽と踊りは十分楽しめたが、メッセージ性が弱かったように思う。

ラテン系の苦しい日常を描いたストーリーなのは分かるが
結局のところ何を伝えたいのかが、はっきりしなかった。

by may3da | 2009-05-25 10:12 | 日記

2009年春 東海岸へ

豚インフルエンザに関する報道がにわかに盛り上がり始めた4月下旬から約2週間、
NYとフィラデルフィアに行ってきた。

前半はNYでミュージカル三昧、後半はフィラデルフィアで
先輩夫婦のマンションにのんびりステイというステキ旅。

今回観たミュージカルは5作品。もっと観たかったのだが、
不況のため今年1月に15のブロードウェイ・ショーがクローズし、
観たい演目があまりなかったのだ。くくっ…
不況だからこそ、夢と希望を与えるエンターテインメントが必要だと思うのだが…

選択肢が少ない中、選んだ5作品は次の通り。

Chicago
Avenue Q
Wicked
Billy Elliott
In the Heights

≪1日目≫ 「Chicago」

「Chicago」は3回目だが、今回は超ラッキーなことに
Roxie Hart役がCHARLOTTE d'AMBOISEだった。
こんなにコミカルなRoxieは初めて。



彼女は「Chorus Line」再演でも主演のキャシー役を演じ、
そのオーディション風景が「ブロードウェイブロードウェイ~コーラスラインにかける夢」で
フィーチャーされているので必見である。

見よ、この肺活量を… やはりベテランは違う。



はぁー、やっぱりボブ・フォッシー天才。
彼のような才能がまた生まれてくれないものか…

≪2日目≫「Avenue Q」

「Avenue Q」は日本ではなじみが薄いのではなかろうか。
私はある方から紹介されるまで、この作品を気に留めたこともなかった。
まったく期待せずに劇場に足を運んだが、これが大当たり。

「人生の目的」だとか「人種差別」といった哲学的かつ深刻な問題を
楽しいストーリーと軽快な歌で笑い飛ばす。
でもメッセージは観客の胸に確実に届く。
とても不思議な作品だった。
とにかく斬新なストーリーテリングの手法と役者の職人技に釘付け。
機会があればぜひご覧いただきたい。

トニー賞授賞式↓




AvenueQを調べていたこんなポッドキャストを発見した。
その名も「Masterworks Broadway Podcast Theater」
http://www.avenueq.com/pcast.php

続きはまた次回。
by may3da | 2009-05-20 10:25 | 日記

NYに行ってきます

もうすぐGWですねー。
この仕事を始めてGWに休みをとった記憶がないのですが
何と今年はGWとは若干ずらしてこの時期に休みを取ります!
しかも、NYでミュージカル三昧です!

「またアメリカかよ!」なんて言わないでください。
NYは1度しか行ったことがなくて、それも10年以上前のこと…
東海岸は本当に久しぶりなのですっごく楽しみです。

お友達夫婦が今フィラデルフィアで暮らしているので
フィラデルフィアにも行って建国の歴史を勉強してきますかー。

NY、フィラデルフィアの情報、お待ちしておりまーす。
by may3da | 2009-04-22 22:11 | 日記

知性派俳優

うー、今日は丸一日部屋にこもって翻訳をしていました。
来年1月からCS局で流れる新ドラマのEPK翻訳です。

インタビューは、そのお方の品性と知性が丸出しになりますよね。
面倒臭そうに話す人もいれば誠意を持って答える人もいます。
自分がインタビューされる立場になるかは分かりませんが、
こういうところで手を抜かない人になりたいな~と思ってしまいます。

このドラマに出てくる俳優でスタートレックにも出演していた
ティム・ラスというステキな俳優がいるのですが
彼はインタビュワーの質問に1つ1つ真摯に答えていて
めちゃくちゃ好感が持てました。
しかも知性派でお答えがとってもスマート☆



ところがこのお方、最近アメリカで知名度がめちゃくちゃ上がったそうなんですが
その理由がこちら↓
http://allotherpersons.wordpress.com/2008/06/30/separated-at-birth/


ウケます;
by may3da | 2008-11-20 23:08 | 日記

“山本くん”

あっという間に365日が過ぎ去り、またもや誕生日がやってきました。
そして今日、先輩からこんなメールをもらいました。

「いつまでもわたしにとっての、
才色兼備なスーパーウーマンでいてね(*゜▽゜*)」

実際は「ウーマン」の部分しか当たってないんですが、
彼女はいつでも私のことを過大評価してくれるステキウーマンです。

少し前になりますが、学校のゲストスピーカーに
170万部のベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者
水野敬也さんがいらっしゃいました。

独特なスタイルを持った“熱い”方で、話が始まるやいなや
そこにいた全員が、彼の話にぐいぐいと引き込まれていきました。

水野さんはその昔、たった1人で新宿の街頭に立ち
「100円で1分間あなたのこと、褒めます!」という
ストリートパフォーマンス(?)をやっていたそうです。

やがてテレビや雑誌の取材が殺到し、芸能事務所に所属して
「褒め芸人」として2年間芸人生活を送ったこともあるとか。
その後、やっちゃいけないことをやって(本人談)
事務所をクビになり、本を書き始めたのだそうです。

そんな水野さんを陰で支えたのは、幼なじみであり、
現在、水野敬也事務所の代表取締役を務める“山本くん”でした。

水野さんが書いたものを見せると、“山本くん”は必ず
「お前は天才だ」「お前は神だ」と褒め称えてくれたそうです。
水野さんは“山本くん”の言葉があったからこそ
自分を奮い立たせて創作に打ち込むことができたとか。

思わずホロっと来るエピソードですが
“山本くん”みたいに隣で励ましてくれる友達がいたらステキですよね?

メールをくれた先輩は、私にとっての“山本くん”です。

人を褒めるのって高度な技術が必要ではないでしょうか?
人から褒められるのも照れちゃいますが、
人を褒めるのも結構照れ臭いものですよね?

というわけで、35歳の目標は
「みんなの“山本くん”になる」に決定です!


《おまけ》
水野さんは成功の秘訣の1つに“環境づくり”を挙げています。
彼が“山本くん”と一緒に仕事をしているのは
“山本くん”が創作のしやすい環境を与えてくれる人だからでしょう。

また、後輩を集めてブレインストーミングをする時も
“場の空気を大切にする”ことを第一に考えているそうです。
だから何か発言をする時は、必ず最初に
「やっべえ、思いついちゃいました」と言うルールがあるとか(笑)
こうやってテンションを上げてるんですね。
by may3da | 2008-11-18 23:18 | 日記

アンケート結果

アンケートの結果を発表します!
今回のアンケートは主に仕事を持つ20代~50代までの男女
116名のお答えを元に集計しました。

あなたが映画館に足を運ぶきっかけは?(116名回答)

1位 友人や知人からの口コミ            27名

2位 映画館内での予告編              16名

3位 テレビCM(映画番宣も含む)          15名

4位 インターネット(ブログ、個人レビューなど)  13名

4位 新聞・雑誌(記事、広告など)         13名

6位 著名人、専門家による映画批評   11名

6位 その他(監督、キャスト、ジャンル)   10名

8位 映画の公式サイト    6名

9位 興行成績ランキング    5名

月に1回以上映画館に行く映画好きの方の回答で多かったのは
映画館内で見る予告編で、次に多かったのが口コミや新聞の批評などです。
また、映画好きな方は「好きな監督や俳優の映画は必ず見に行く」
という意見も多く見られました。

月に1回以下の方の回答で一番多かったのは「口コミ」です。
人に勧められれば、映画館にも足を運ぶということでしょうか。
また、新聞の批評も人気の高いツールのようです。

また、このほかに映画館へ足を運ぶ頻度もお伺いしましたが
月に1回以上映画館で映画を見る人とそうでない人を区別して
プレゼンテーションに活用させていただきました。

月に1回以下の方の回答で最も多かったのが2~3か月に1回という回答です。
「映画館には行かない」という意見も結構寄せられました。理由としては、
子育て中、近所に映画館がない、夫が外国人なので映画館で映画が見られない、
映画はデートでしか行かないが、そもそも恋人がいない、などなど…
ユニークなご意見もたくさんいただくことができました。

昨日のプレゼンは無事終了、惜しくもトップ賞は逃しましたが
いろんなチームのアイデアが聞けて非常に勉強になりました。
ご協力、まことにありがとうございました!
by may3da | 2008-11-05 16:39 | 日記

アンケートにご協力をお願いします!

Happy Halloween!

というわけで、またまたご無沙汰してしまいましたが
昨日まで約1週間サンフランシスコに出張に行っていました。
商談のための出張だったので、緊張の連続でしたが
それなりの成果が得られたと思います。
このブログで良い結果がご報告できるように頑張ります!

前回ご紹介したiPodに接続するレコーダーですが、めちゃくちゃ重宝しています。
2回、3回と同じことを聞いていると定着率が確実に違います。
メモを取って読み返すより耳から入れる方が私には向いているようです。
もっと早く気づいていれば、人生が違っていたかも…本当に悔やまれます。

今学校で宣伝企画をやっているのですが
以下のアンケートにご協力をお願いいたします!

1、1か月に何回映画館に足を運びますか?
  1か月に1回以下の方は、何か月に1回映画館に足を運びますか?

2、あなたが映画館に足を運ぶきっかけを
  多いものから順番に3つまでお答えください。

A.TVCM(映画の番宣なども含む)
B.新聞・雑誌(インタビュー記事・広告など) 
C.著名人・専門家による映画批評(可能であれば具体的な媒体も)
D.興行成績ランキング(情報番組、日経エンタ、Yahoo!映画など)
E.ネット(映画の公式サイト、予告編を含む) 
F.ネット(ブログやSNS等による個人のレビュー、採点など)
G.友人や知人からの口コミ
H.映画館内での予告編上映
I. その他 (具体的にお願いします)

アンケートの回答方法

こちらの記事の一番下の「Comments」をクリックすると
メッセージを記入する欄が現れますので、そちらにお名前と
回答、削除用パスワードを記入して「送信」ボタンを押してください。
お名前の欄は「匿名」としていただいても結構ですし、
コメントを非公開にしたい場合は「非公開」コメント」にチェックを入れていただければ
コメントがブログ上に公開されることはありません。

来週の火曜日が発表になります。
皆さんのご協力をお願いいたします!
by may3da | 2008-10-31 13:07 | 日記

ICレコーダー

最近、講義や各種セミナーに顔を出すことが増えた。
気づくと、右手の中指に“ペンだこ”ができていた。
ペンだこ…何とも懐かしい響き。

几帳面に一字一句落とさないようにメモを取るきわめてA型的な性格と、
筆圧が異常に強いことが禍した。

おまけにどの会場も、机がないことがほとんどのため
PCを持参してタイプするのも困難だ。

そこで考えたのがICレコーダーの活用。
最近のものは多少離れた場所からでも音が拾えるという。
ネットで検索したところ、荷物の多い私に最適なものを発見。

これだ↓
e0097602_9102858.jpg

Logitec製LIC-iREC01

iPodに接続して使え、音源はiTunesで管理ができるすぐれもの。
さっそくアマゾンで購入(アマゾンが最安値で5500円の模様)。
これなら、iPodと別にICレコーダーを持ち歩く必要もない。
ただし、本当に小型なので(上記の写真はnanoに付けた時の図)紛失の可能性も大。
というわけで、今日の講義から使ってみようと思う。
by may3da | 2008-10-14 09:20 | 日記

ホラー映画

前回の更新が9月だったことに仰天。
最近、時がたつのが早すぎてマジ焦ります。

9月末には学校でプレゼンテーションがあり
コメディ映画の企画をやっていました。
私たちのチームが考えたアイデアは
舞台がホスピスだったのですが、一等賞はもらえず…
「死」を題材にコメディをやるのは難しいとの講評でした。
ギャップから生まれる笑いを目指したのですが、本当に難しいですね。

10月にはまたプレゼンテーションが予定されていて
次はもうすぐ公開になる映画の宣伝プランを考えるというもの。
先日シネカノンの試写室にてその映画「永遠のこどもたち」を見て参りました。
上質なホラー&ヒューマンドラマなのですが、
どうやって宣伝すべきなのか皆目見当がつきません…むむむ

自分ではなかなかホラー映画は見ないのですが、意外に好きかもです。
スペイン映画なので、見慣れてない分発見も多く
舞台となる洋館(孤児院)や海辺の映像がきれいだったのが
よかったのかもしれませんが、かなり手に汗握りました。

またホラーではありませんが、昨日WOWWOWで
アンドリュー・ラウ監督の「消えた天使」を見ました。
米国の性犯罪登録者監察官を描いた作品です。
こちらもヒヤヒヤドキドキの展開で、えぐいシーンも多いけど好きでした。

先日見たタランティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス」も
ラストシーンに爆笑。見たあとは気分爽快。
ちょっと自分のモラルを疑いました。
最近この手の刺激を受けてなかったから新鮮に感じるのか
それとも自分の中の凶暴性が目を覚ましたのか…

思い立って9月からWOWWOWに入会したのですが、
最近は、いつもなら自分では選ばない映画を見るのが楽しくて仕方ありません。
映画って、意外に途中からでも楽しめるし(見てない部分は想像に任せる)
もっと気軽に見ていいものなのかも、と思うようになりました。

秋は見たい映画が目白押しです。
ショーン・ペン「イントゥ・ザ・ワイルド」
ミシェル・ゴンドリー「僕らのミライへ逆回転」
スイス映画「マルタのやさしい刺繍」などなど…
ホラーは1つもないけどね!
by may3da | 2008-10-13 15:32 | 日記

日本の映画界

映画製作配給コースの第二回目のゲストは
元ATG(ArtTheaterGuild)社長、早稲田大学の客員教授、
日本映画学校の理事長の佐々木史朗さんでした。

長年に渡り、数多の映画をプロデュースされている佐々木氏のお言葉には
大変な重みがあります。

講義はまず、2007年の日本映画興行成績トップ10を紹介していただきました。
驚くべきことに、一作品を除いてすべて東宝配給の作品ばかり。
製作はほとんどせず、配給に徹する東宝の独り勝ち状態に
危機感を抱く人は少なくないようです。
また、10作品中ほとんどの作品がテレビドラマの映画化や
製作委員会に大手テレビ局が入っている作品である事実も忘れてはなりません。

お話は日本映画のマーケット規模へと続きます。
2007年、日本における映画興行収入は総額2000億円、総収入は7000億円。

2006年は21年ぶりに邦画の興行収入が洋画を上回りましたが
2007年の邦画と洋画の興行収入の割合は、邦画47%:洋画53%でした。
邦画ではメジャー(東宝 東映 松竹 角川)の割合が92%、
インディペンデント系が8%という結果でした。

次に佐々木史郎さんが代表を務める(株)オフィス・シロウズの製作作品の
成功例と失敗例の紹介。まさに雲泥の差と言える数字に一同仰天!

劇場配給収入、ビデオ収入、プログラム他グッズ収入、印税収入、テレビ収入、
外国収入と言った収入の内訳と製作費、A&P(宣伝・プリント)費、
出資者分配金、監督と脚本家への成功報酬などの支出の内訳を
こと細かに、そしてリアルにご説明いただきました。

続いては洋画の製作費のお話。今日、数百億円の巨額な製作費を使って
作られるようになったハリウッド映画の歴史を紐解いていただきました。
エジソンの(キネトスコープ)、リュミエールの(シネマトグラフ)から
始まった映画がどのような経緯で現在の形に至ったのかをお話いただきました。

ハリウッドはいわばユダヤ人村。メジャースタジオの創始者たちは全員が
ユダヤ人でした。もともとNYで映画を撮っていた彼らは、独占企業「トラスト」
の制裁を恐れて拠点をカリフォルニアに移します。

1940年代後半にはテレビが最盛期を迎え、アメリカの映画産業は危機を迎えます。
しかし、三大ネットワーク局の独占的競争力をそぐために設けられた
プライムタイム・アクセス・ルールとFINSYNルールによって、
ネットワーク系列局は、ネットワーク以外からの番組購入を義務づけられました。

そこで重宝がられたのがハリウッドの映画スタジオです。そんなわけで、
FINSYNルールが撤廃された1995年以降も、アメリカのほとんどのテレビドラマは
メジャースタジオが製作したものなのだそうです。

改めてアメリカと日本の映像業界の違いをご説明いただき、
これからの日本の映画界のあるべき姿に思いを巡らせることができました。

その昔、映画館に足を運ぶことでしか楽しめなかった映画は
今や携帯電話でも見られる時代になりました。

単なる“消費財”として使い捨てされない映画を作っていくことが
作り手に託された課題であることは、間違いありません。

(前回、今回の記事は学校のHPに投稿した記事とほぼ同じです)
by may3da | 2008-09-21 09:31 | 日記