Translator's Diary

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Pro-Aging!?

昨日はとっても貴重な経験をしてきました。

翻訳やリサーチをお手伝いしているコンサルティング会社の
クライアントのフォーカスグループを見学してきたのです。

フォーカスグループとは、新製品について素早くフィードバックを集めたり、
様々な話題について情報を収集するのに使われるマーケティングの重要なツールです。

あるカテゴリーに属するランダムに選ばれた複数名の女性を一室に集め
モデレーターという司会進行役が彼女たちの意見を引き出していきます。
その様子はビデオ撮影や速記で記録されており、
もちろんクライアントが現場を見学することもできます。

フォーカスグループが行われる部屋には円卓が用意され
四方の壁の一面が鏡張りになっており、その向こうにオブザーバー用の席があります。
私たちクライアント側は、オブザーバー席で彼女たちの言動を観察します。
もちろん向こうから私たちの姿は見えません。
警察のドラマで被害者が容疑者と特定する時に出てくるアレに似てます。

今回のフォーカスグループは日本で発売前の新製品(米国の食品)について
市場の反応を予測するために行われ、午前中に30代の子持ち主婦6名、
夕方に20代のOL6名(うち5名は独身)が集められました。

まず目立ったのは、アメリカの食品に対する嫌悪感のすごさ。
“大味でおいしそうじゃない、アメリカというだけで味が想像できる、毒々しい”など・・・
そりゃあもう、イメージは最悪でした。

次に趣味。主婦たちは健康やダイエットに興味津々。
あとはキャラ弁作りや、受験など育児に関する事柄に興味があるのに対し
20代OLは、6人中3人が映画鑑賞や海外ドラマ、ゲームが趣味と答えていました。
エンターテインメントというのは時間に余裕がある人向けなのですね。

基本的には、対象物の食品に関するディスカッションという形だったのですが
何よりも驚いたのは20代のほうがはるかに保守的だったということ。
好きだと決めたものは譲らない、それしか食べたくない、という傾向が顕著でした。
逆に30代の方が好奇心が旺盛であれもこれも試してみたいという人が多く
かなりオープンな印象を受けました。

20代は何を聞いてもとりあえずしばらく沈黙があるのですが
30代はぽんぽんと答えが返ってきて、時間帯の影響もあると思いますが
30代の方がエネルギッシュでしたね。20代の方は全員シャイな印象でした。
質問に対する回答を聞いていても、しっかりした意見を持っているのは30代。
やはり人間は年を重ねるごとに知識が増え、成熟していくのですね。
年をとるのは決して悪いことじゃないなあ、としみじみ思ってしまいました。

フォローするわけではありませんが、私が知っている20代の翻訳者さんたちは
彼女たちよりずっと成熟しているし、30代よりしっかりした20代もたくさん知っています。
翻訳に興味を持つ人が、いかに知的好奇心が強く、
いかに優秀かということを思い知らされました。

これからもたくさん経験を積んで、見識ある大人になりたいものです。
by may3da | 2008-06-13 15:13 | お仕事