Translator's Diary

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「クイーン」

久しぶりに、米国大統領選挙の話になりますが
オバマ氏がオレゴン州の予備選で勝利して
民主党の一般代議員総数の過半数を確保しましたね。

初の黒人大統領が登場する日がもうそこまで来ているのかもしれません。
そしてこれは、人種差別という根深い問題とずっと闘ってきた”人種のるつぼ”
米国の国民が心から「CHANGE」を求めた結果なのかもしれません。

そんな中、昨年翻訳した作品「クイーン」のDVDが発売になりました。

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米国南部の白人の農場主と黒人奴隷イースターとの間に生まれた
白い肌を持つ美しい娘クイーン。白人である実の父とその家族、南北戦争と
奴隷解放の波に翻弄されながらも、力強く生きる彼女の生涯を描いたドラマです。

この作品を翻訳させてもらったことで、米国建国の歴史から南北戦争、
奴隷解放後の人種差別問題について、いろいろと調べる機会が得られました。

当時の様子がとてもリアルに描かれた作品で、
人種差別について心底考えさせられました。

この作品の原作はアレックス・ヘイリーの小説「クイーン」。
ヘイリーの母方の祖先の歴史を描いた大作です。
ハル・ベリー演じるクイーンがアレックスの実の母親にあたります。

ヘイリーは「クイーン」の前にも父方の祖先の歴史を描いた「ルーツ」を発表しています。
こちらは1767年にガンビアで白人に捕えられ、アメリカに奴隷として売られた
クンタ・キンテとそ子孫たちの物語で、ピューリツァー賞を受賞しました。

ヘイリーはまた、スパイク・リーが映画化した「マルコムX」の原作者としても有名です。

DVDは2枚組で尺は281分。
何と1500円というリーズナブルな価格で販売されています。
初の黒人大統領が登場する前に、是非ご覧いただきたい作品です。
by may3da | 2008-05-23 10:59 | コンテンツ